※本記事にはプロモーションが含まれています。

0~3歳頃の育児は、毎日が戦場です。

その中で、ともに過ごす絵本は同志のようなものです。

そこで今回は、発達相談に関わる若手心理士さんや、これから出産育児を迎えるプレママ心理士さんに向けて、0~3歳の育児期の私の同志でもある発達を体験的に学べた絵本を5冊紹介したいと思います。

どれも実際に我が家で使い倒した絵本たちです。

ただ読むだけではなく、
どう活用するかという視点も含めて紹介していきます。

ことば以前のやりとりを楽しめる一冊|首すわり期~

我が家のヘビーユーズ第1号はこの本でした。

まるてん いろてん
中辻 悦子(著)
福音館書店

 

 

シンプルな丸や点、
色の組み合わせで
構成された絵本です。

一見すると
抽象的なのですが、
赤ちゃんは不思議と
じっと見つめます。

推しポイン

なんといってもすぐ読み終えられるので苦じゃない!!笑

リズミカルな音の響きで“ことばらしさ”への関心を促しやすい

“三つの点があると顔に見える”という人の認知の特徴(シミュラクラ現象)が自然に使われていて、対人意識を育てる一助になる

色や大小の概念の土台づくりにもなる

ちなみに
無限ループで読まされる危険性有
なのは要注意です。笑

でも逆に、
「あと1回ね」を練習するには
ちょうどよかった気もします。

読むときに意識していたこと

まだ言葉がわからない時期でも、
「まる!」
「あか!」
「おおきいね」
といったやりとりの入り口になりました。

また、「おおきく おおきく」は大きい声で
「ちいさく ちいさく」は小さい声で読む
など、音量でも“大小”を体感できるように
意識していました。

概念を教えるというより、
違いを身体で感じること
を大切にしていたように思います。

我が子は初め、
じ~っと眺めるだけだったのが、
喋れるようになってくると
「おおきくおおきく」と言いながら
両手を広げて大きな円を描き、
「ちいさくちいさく」と言いながら
指先で小さな〇を描くようにも
なっていきました。

初めての育児において、
自分の“母親らしさ”みたいなもの
を育ててくれた一冊でもありました。

新米ママ心理士さんが身近にいたら、
贈ってあげたい一冊です。

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対象の永続性を一緒に楽しめる一冊|6か月頃~

赤ちゃんとの遊びの定番ともいえる一冊。

いない いない ばあ
松谷みよ子 ぶん/瀬川康男 え
童心社

 

「消えたはずのものがその場にいる」
「次に何が起こるかを予測する」という
対象の永続性
(見えなくなっても存在していると理解する力)
の感覚が育つ過程、発達の面白さが
ぎゅっと詰まっている絵本だと思います。

推しポイン

対象の永続性が育つ時期にピッタリ

「次は顔が見えるぞ!」という期待感を共有できる

動作模倣に繋がりやすい

読み手側も自然と表情豊かになる

読むときに意識していたこと

「ばぁ!」のタイミングや声のトーンを
動物によって変えてみたり、
表情を大きめにしたりしながら、
予測して待つ楽しさ
これから起こることへの期待感
を共有するようにしていました。

人と気持ちを共有する感覚
の土台にもなっていたように思います。

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ことばが育っていく過程を親自身も実感できる一冊|1歳前後~

座位が安定し、つかまり立ちが始まる頃。
赤ちゃんの世界はどんどん広がっていきます。

頭のいい子を育てるプチ
あかちゃんごおしゃべりえほん
柏原晃夫(著)
主婦の友社

 

喃語が増え、指さしが始まり、
ことばを話す準備
どんどん進んでいく時期に、
我が家で毎日のように
読んでいたのがこの本でした。

「頭のいい子を育てるプチ」は
他にもずかんやENGLISHバージョン
が出ていますが、結局はこの
あかちゃんごおしゃべりえほん
が一番優秀だったように思います。

推しポイン

初語として出やすい単語がたくさん載っている

毎日読んでいると、昨日は言えなかった単語が今日は言えている!という発見に。

指さし→音韻模倣→部分発語→発語、という過程が体験的にわかる

心理士として発達は学んでいても、
ことばが育っていく過程”を
こんなにリアルに感じたのは、
育児を通してが初めてだった
ように思います。

読むときに意識していたこと

・座位ができるようになった頃から毎日のように読みました。
・絵本に出てきたものの中で、そろそろ言えそうなものがあれば実物を見に行く
食事やおやつで出してみる
・散歩中に指さししてみる
など、“実体験”とつなげることを意識していました。
そして帰宅後、もう一度絵本で振り返る。

その繰り返しが、ことばの定着に繋がっていたように感じます。

発達相談の折には、
実体験とつなげることを
折に触れ保護者には伝えていますが、
自分自身の体験的にもその重要性を
裏付けてくれたように思います。
(ことばのシャワーについては、こちらの記事でも詳しく書いています)

余談ですが…

我が子が0歳児クラスの頃、
1歳児クラスに混ざって
保育を受ける機会がありました。

まだ話せなかった頃ですが、先生に
「絵本でも読んで待ってて~」
と言われた我が子は本棚に行き、
自分で絵本を持ってきて座ったそうです。

先生は、(指示を理解するのは)
「まだ難しいだろうな」と思って
声をかけたのに、指示通りに動いた
我が子を見てビックリした、
とお迎えの時に教えてくださいました。

また、その先生から
「お母さん、いつもたくさん
話しかけてるでしょう。
すごいよ。
ことばがよくわかってるもん!!!
とっても良いことよ」
とほめていただきました。

「意識してやってきてよかった~」と、
私自身もとても嬉しくなったのを
今でもよく覚えています。

▼ことばの育ちを発見したい時にはこちら

リズムと身体遊びで、助詞の概念を育てる一冊|1歳後半頃~

だるまさんシリーズ
かがくい ひろし(著、イラスト)
ブロンズ新社

単語が言えるようになり、
二語文が出始めた頃から
より楽しく読めるようになった本です。

“読み聞かせ”というより、
一緒に身体を揺らしながら、
だるまさんの動きの真似を
しながら読み、親子遊びに
近い感覚で使えました。

推しポイン

「だるまさん”が”」「だるまさん”の”」のように助詞が繰り返されることで、助詞の感覚が自然に入りやすい。

音遊びとして楽しい。

動作模倣を促しやすい

親子で一緒に楽しめる

読むときに意識していたこと

・音声も真似しやすいように、いつもよりゆ~っくり、一文字一文字読むように意識していました。

・一緒に「だ~る~ま~さ~ん~が~…?」と身体をゆらしながら読んでいました。

・「びろ~~~ん!」は立ち上がってめいいっぱい背伸びしたり、「ぎゅっ」では親子で抱き合ったりして、スキンシップの一助にもなりました。

▼親子あそびの一助にはこの一冊

シリーズ3冊まとめて買うのには
ちょっと抵抗がある方には
「だるまさん 」から
手にとってみると良いと思います。

色彩感覚と“時間の流れ”・数概念を楽しめる一冊|2歳頃~

はらぺこあおむし
月ようびはなにたべる?

エリック・カール 絵/もり ひさし 訳
偕成社

 


 

大好きな子は多いのではないでしょうか。

「はらぺこあおむし」も
「月ようびはなにたべる?」も
歌でも楽しめるのが魅力です。

聞いたことがない方は、
SpotifyやYouTubeでも聞ける
ので聞いてみてください。

歌と一緒に楽しめる絵本は、
やはり強いです。

耳からも身体からも入ってくるので、
覚えようとしなくても
自然と残りやすいからです。

推しポイン

歌とセットで楽しめる

音遊びの楽しさがある

色彩感覚を刺激しやすい

曜日や時間の流れ、数概念の感覚を育てる土台にもなる

読むときに意識していたこと

「はらぺこあおむし」は指さしながらが増えるのを楽しんだり、ちょうちょになるところでは絵本をパタパタして飛んでいるように見せたりしていました。

「きょうはなにたべる?」では、晩御飯なににしようか?という話題にもつなげたりしていました。

絵本の世界と、実際の生活がつながることで、“ことば”が単なる音ではなく、生活の中で意味を持ち始める感覚があったように思います。

子守歌としても活用していました。
もう絵本を開かずともストーリーを歌えるぐらい、リピートしまくって助けられた本です。

▼音遊びで概念化の力を育むにはこちら



まとめ

心理士なら余裕で育児できるのでは?
と思われることもありますが、
実際はそんなことはありません。

むしろ、発達を知っている(つもり)だからこそ、
今どんな力が育っているんだろう
この関わりでいいのかな
と悩むこともたくさんあります。

心理士として発達相談を受けていると、
ことばを増やすには?
どんな絵本がおすすめですか?
「読み聞かせたくても聞かずにめくるばっかりなんですけど…(読む意味…)?」
と聞かれることがあります。

もちろん
有名どころの絵本を紹介することもできます。

何度も増刷されているロングセラー本は
それだけ子どもたちに気に入られてきた本
なので、外れはないからです。

でも、実際に
0~3歳育児を経験して感じたのは、
絵本は“読む教材”というより、
人とやりとりをする楽しさを育てるためのツール
だということです。

最初は絵本を“読む”というより、
叩いたり、めくったり、口に入れたり。

でも、その過程で赤ちゃんは
何だこの固いものは
これはどうやらめくってみるものらしい
知っているものが載っている
指をさすと大人が反応してくれるぞ
という体験を重ねていきます。

やがて、
「あ!」だった指さしが、
「こーき(ひこうき)」になり、
少しずつ“ことば”へと育っていきます。

その過程を
私は自分自身の育児を通して
目の当たりにしてきました。
教科書で学んだ発達の知識を
体験的に理解していく過程
でもありました。

読み聞かせ…と思うと億劫になります。

特に初期、
叩いたりただめくるだけの我が子に、
腹立つこともあるでしょう。

でも、実際には、
・一緒に笑う
・指をさす
・真似する
・「もう1回!」
を繰り返す
その時間そのものが、
ことばや親子での
コミュニケーションの土台
になっていくのだと思います。

今回ご紹介した絵本たちは、
我が家で本当に毎日のように
使い倒したものです。

それと同時に、
・発達相談
・育児支援
・保護者への助言
を考えるうえで、
私自身の臨床感覚を
育ててくれた本たち
でもありました。

発達を“知識”として学ぶのと、
毎日の生活の中で“体験する”のとでは、
見えてくるものがかなり違います。

今回紹介した絵本たちは、
そんな体験を親子で積み重ねられる本たちでした。

育児にも、発達相談にも、
きっと長く役立ってくれると思います。

中でも特におすすめなのは、
あかちゃんごおしゃべりえほん

「ことばが育っていく過程」を、
親自身も楽しみながら体感しやすい
一冊だと思います。

どれから買おうか迷った方は、
あかちゃんごおしゃべりえほん
手に取るところから始めてみては
いかがでしょう。


発達相談に関わる若手心理士さんや、
これから育児を迎える
プレママ心理士さんの参考に
なれば嬉しいです。