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心理臨床の現場において、心理教育は欠かせないプロセスの一つです。
クライエントさんがより良く生きていくために、適切な情報をわかりやすく伝える力が求められます。

とはいえ、疾患のメカニズムや対処法をことばだけで説明するのは案外難しいものです。
「わかりやすく伝えようとして、かえって情報が煩雑になってしまった」
そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時に役立つのが、視覚的に整理された信頼性の高いwebサイトです。

今回は、私がこれまで臨床の現場での心理教育の際に、助けられてきたサイトを5つ厳選してご紹介します。

こころの耳(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)

【信頼性重視:公的な情報を提示したいときに】

 

URL:https://kokoro.mhlw.go.jp/
対象:就労者とその家族、職場担当者、支援者。

活用ポイント
配布できるパンフレットやリーフレットが豊富。
疾患やセルフケアについて、正確かつ網羅的に整理されている

使いどころ
面接内|疾患理解やセルフケアの説明に。
面接外|待合室にリーフレットを置くことで、面接外での気づきを促す。

💡厚労省監修という「安心感」は、心理士にとっても強い味方になります。

子ども情報ステーションbyぷるすあるは

【情緒的理解:親子支援や温かい図解が必要な時に】

 

URL:https://kidsinfost.net/#gsc.tab=0
対象:精神疾患やこころの不調などを抱えた親とその子ども、支援者。

活用ポイント
イラストや絵本を通じて、感情や状態を感覚的に理解できるのが特徴。
サイト自体が参考になりますが、私が参考にしたのは絵本。

使いどころ
アセスメントと連動:『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』


この絵本の後半には感覚過敏の種類やそれぞれに応じた工夫リストが掲載されています。
そのため、感覚特性に応じた工夫を一緒に探すこともできます。
感覚プロファイルの結果説明時にも活用するのもおすすめです。

保護者支援:『わたしのココロはわたしのもの─不登校って言わないで』


不登校の子が心の中でどんな動きを経て元気になっていくのかが見えやすいです。
「はやく学校に行けるようになってほしい」と焦る保護者の方に。
お子さんの状況を理解するための一助になってくれます。

💡「一緒に理解を深める」時に向いています。

かくれてしまえばいいのです

【危機介入の補完:今をやり過ごす支えに】

URL:https://kakurega.lifelink.or.jp/
対象:しんどさや希死念慮を抱える方

活用ポイント
面接以外の時間をどう生き抜くかを支える
ヨシタケシンスケさんの柔らかく温かいイラストが、孤独感を和らげてくれる。

使いどころ
もしもの時の一時避難場所の一つとしてこのサイトを紹介する。

💡実際に自分でやってみるのも、活用方法の説明時に役立ちます。

発達障害ナビポータル

【リソース提供:具体的な支援制度や情報を整理したいときに】

URL:https://hattatsu.go.jp/
対象:発達障害当事者とその保護者、支援者。

活用ポイント
臨床分野ごとに整理されたPDF資料が豊富。
制度や支援情報を体系的に把握できる。

使いどころ
授業でのプレゼン資料作成時
発達障害関連の心理教育前に情報を整理したい時

💡日々刻々と変化していく制度情報等をキャッチしたい時に有効です。

久留米大学神経精神医学講座(心理教育テキスト)

【専門性の補強:メカニズムをわかりやすく伝える】

URL:https://neuropsy-kurume.jp/production
対象:トラウマを抱える方、医療・心理支援従事者。

活用ポイント
資料の内容を頭に入れておくことで、トラウマ反応などを「自分の言葉」としてロジカルに説明できるようになる。
「今を生きるヒント」を具体的に提示し、クライエントさんのよりよく生きる力を補強。

使いどころ
面接前の準備として理解を深める。
説明を自分の言葉で行うための土台にする。

💡特にトラウマ等に関する「説明の精度」を上げたい時に頼れるサイトです。

まとめ:サイト活用は「伴走」のツール

心理教育はただ知識を伝えるということではありません。
クライエントさんがより良く生きていくための理解を支える「伴走」ツールです。

実際の現場では、自身の現場に即した心理教育的資料を自作するのも良いでしょう。

でも、そのためには土台となる資料・情報も必要です。
今回ご紹介した5つのサイトが、皆さんの日々の臨床を支える一助となれば幸いです。