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【2025】臨床心理士試験|見落としがちな3つの注意点

今年も臨床心理士試験の受験申込が始まりましたね。

初めて受験される方にとっては不安や疑問も多いはず。

この記事では、令和7年度(2025年度)の試験スケジュールや申込方法に加え、受験準備の際に 特に注意しておきたい3つのポイント をまとめてみました。

臨床心理士資格審査スケジュール

まず、今年のスケジュールを確認しておきましょう。
例年よりも申込開始が前倒しになっているため、注意が必要です。

令和7年度資格審査スケジュール

日程・場所
資格審査申請
書類請求期間
令和7年6月23日~令和7年8月8日
受験申込
受付期間
令和7年6月24日~令和7年8月31日(当日消印有効)
筆記試験
(一次試験)
令和7年10月11日(土)
東京ビッグサイト(東京都江東区有明)
口述面接試験
(二次試験)
令和7年11月22日(土)、23日(日)、24日(月祝)
東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)
合格発表 令和7年12月下旬予定

(参照)詳細は日本臨床心理士資格認定協会公式サイトをご確認ください。

例年、7月初旬から申し込み開始となっていましたが、昨年から少し前倒しされ、6月から書類請求・申込受付が始まっています。

締め切りは例年どおり、8月末までです。

注意点1:書類請求にも費用がかかる

一般的な資料請求は無料なことが多いですが、臨床心理士試験では、書類請求自体に料金が発生します。

  • 申請書類1部:1,500円。
  • 事務手数料:230円。
  • 合計:1,730円 

書類申請だけでも1,730円必要!

また、書類請求期間と申込受付期間は別日程なので、「請求し忘れて締め切りギリギリになった!」ということがないよう、早めに取り寄せておきましょう。

注意点2:大学に作成を依頼する書類がある

これが最も多くの受験生が見落としがち、かつ準備に時間がかかるポイントです。

受験申請書類の中にある「受験資格証明書」(例年ピンク色の用紙)は、ご自身で記入することができません。

この書類は、出身大学が「この人は受験資格がある」と証明するための書類です。

そのため、研究科長等の署名と学長の公印が必要となります。

「すべて自己完結で準備できる」と思っていると、ここでつまずいてしまう可能性があります。

大学への依頼が遅れるとどうなるか?

  • 夏季休業期間に入ると、大学事務が閉まる可能性がある

  • 手続きに1~2週間かかる大学もある

  • 郵送の場合、さらに日数がかかる

こうした理由から、7月中には大学に依頼し、余裕を持って手続きを進めるのがおすすめです。

7月中には大学との手続きを済ませておくと安心

注意点3:受験料だけじゃない。旅費も想定を。

受験料に加えて、受験には様々な費用がかかります。

私の記憶では、受験料だけでも約3万円ほど。

これに加え、以下の費用がかかる可能性があります。

  • 宿泊費

  • 新幹線代や飛行機代

一次試験・二次試験ともに東京開催のため、2回分の旅費 が発生する可能性があります。

さらに合格後には、資格登録料として約5万円が必要です。

分かりやすく表にまとめました。

項目 金額(目安)
書類申請料 約1,730円
受験料 約30,000円
登録料(合格後) 約50,000円
宿泊費・交通費(2回分) 約70,000円

 

ということはつまり、

  • 書類申請料・受験料・登録料:合計 約9万円弱

  • 旅費(2回分)も含めると、総額約20万円程度(地方からの受験の場合)

このように、まとまった費用がかかります。

突然の出費に驚かないよう、事前に費用を把握し、計画的に準備を進めましょう。

来年度以降の受験を考えている方も、事前に知っておくと備えやすいでしょう。

書類申請料+受験料+登録料+旅費をすべてあわせて
20万円は備えておく!

まとめ

改めて、重要なポイントを再確認しましょう。

試験のスケジュールを正確に把握しよう

→ 特に書類請求・申込の締切に注意!

書類請求にも費用がかかることを理解しよう

→ 1,730円+郵送の時間を見込んで早めに準備。

「受験資格証明書」は大学に依頼する必要がある

→ 7月中に手続きするのがベスト!

受験料だけでなく、交通費や登録料も想定しよう

→ 合計20万円程度が目安。事前に予算を立てよう。

今回ご紹介した3つの注意点と上記のポイントがご参考になれば幸いです。

臨床心理士試験の勉強法等に関する記事もありますので、あわせてご覧ください。

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