心理士の情報収集術|私が定期的にチェックしている出版社HP7選
※本記事にはプロモーションが含まれています。
心理士は生涯自己研鑽が求められる職業です。
学生時代から専門書を読む機会は多かったものの、
当時の私は「どの出版社の本か」
をほとんど意識していませんでした。
読了した本が増えていくうちに、
「心理系の本って、だいたい出す出版社が決まっているんだなぁ」
と気づくようになりました。
それ以来、私のひそかな趣味になったのが、
“出版社HPを巡回すること”です。
学会に参加すると書籍販売のブースがあって、
そこで新刊に出会うことも楽しいのですが、
出版社HPでは発売前の書籍情報や
特集ページが公開されていることもあり、
眺めているだけでも面白いです。
きっと、同じように出版社HPを
巡回している心理士さんは
多いのではないでしょうか。
「最近はこんなテーマが注目されているんだ」
「この領域の本、増えてきたな」
など、心理臨床の流れを感じることもできます。
今回は、そんな私が定期的にチェックしている出版社7社をご紹介します。
あわせて、各社のHPから
・初学者の方にお勧めしたい本
・気になっている新刊
・これは現場で役立ちそうと思った本
もピックアップしてみました。
創元社
人文学系の本を取り扱っている出版社です。
心理臨床の専門書から臨床実践に活かしやすい
ワークブックや子どもの心理教育向けの本
等の取り揃えが多彩です。
今回気になったのはこちら。
心理職のキャリアの解像度をあげたい方向け
大学で心理学を学ぶ人のために
入学前から就職、大学院進学までの道標
内田 利広(著)
これから心理学を学び始める
高校生・大学生はもちろん、
「心理職ってどんなキャリアがあるの?」
を知りたい方にも良さそうだなと思いました。
試し読みができるので、
購入前に一度見てみると良いと思います。
視覚優位の方の試験対策にもおすすめ
イラスト授業シリーズ
ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑
他に類を見ない楽しくて面白い心の図鑑
黒木 俊秀 (監修)
小野 良平 (訳)
この本は私も所有しているのですが、
視覚優位の方には特にオススメです。
イラストが豊富で見やすい!
こんなコンパクトに要点をまとめてくれている本があるなんて!
と、学生だった頃にこの本に出会えていたらなぁと思う良書です。
金剛出版
臨床心理・精神分析・精神医学領域
ではおなじみの出版社です。
定期購読もおすすめ
このシリーズは最近トピックとして
扱われがちなテーマを取り上げて
特集が組まれているので、
最近の動向をキャッチしたい時
にはとても有益です。
そのため、私は通年で定期購読しています。
特に初学者の方は、
以下の本を読んだりすると良いのでは?
と思います。
臨床心理学 第25巻第1号
教科書には書いておらず,
大学院でも教えてもらえない,
現場で学ぶしかない
ありふれた臨床テクニック集
東畑海人・山崎孝明(編)
そしてまたこの本は、
院生時代に読むのと働き出して
しばらくして読むのとでは、
沁み方が変わってくる
スルメ本では?とも思います。
この本も試し読みができる
ようなので、見てみてください。
金子書房
心理と教育のザ・専門書が
豊富に取りそろえてある出版社です。
発達・教育臨床領域に関心のある方
には特におすすめの出版社です。
教育臨床に携わる時に読みたい
発達に特性のある子どもの学校生活の支援
多様性を尊重する学びの場をつくる
本田 秀夫(監) 藤野 博(編著)
(著)川上 康則・坂本 條樹・森村 美和子・佐藤 牧子
工藤 傑史・綿貫 愛子・冨田 享子
こちらの本は2026年6月30日発売予定の本です。
発達障害臨床を理解する時、
本田秀夫先生の臨床観は
とても参考になると思っています。
こちらの本は本田先生が監修
してらっしゃるようなので、
発売されたらぜひ読んでみたいと思います。
学校生活の場面で、
どのような支援があると良いか知ることは、
個別面接の役に立つのではと思っています。
誠信書房
心理の専門書から実務に役立つ入門書、
心理専門職向けの教材まで幅広く
販売している出版社です。
臨床心理士の過去問が見れるのはここだけ
新・臨床心理士になるために[令和7年版]
(公財)日本臨床心理士資格認定協会 監修
臨床心理士の過去問は、
公認心理師のように
サイトには公開されていないので、
この本でしか情報が得られません。
毎年、前年の試験問題の一部が
この本で公開されます。
臨床心理士試験受験予定の方は必読です。
子どもの臨床の辞書的存在はこちらから
セラピストのための子どもの発達ガイドブック
0歳から12歳まで 年齢別の理解と心理的アプローチ
ディー・C・レイ(編著)
小川 裕美子・湯野 貴子(監訳)
子どものプレイセラピー研究会(訳)
子どもの臨床において、
各年齢に特徴的にみられる指標
が提示されています。
加えて、各年齢で見られがちな
発達上の課題もまとめられており、
さらにそれに対する臨床的アプローチ
の代表例まで記載されています。
私もこの本は所有していて、
子どもの臨床に携わる方は
手元に置いておくと頼りになる1冊です。
医学書院
医療従事者向けの実用的な専門書が
豊富に取り揃えられています。
医療保健領域での臨床の情報を
ゲットしたい時におすすめの出版社です。
動機づけ面接の活用に良さそう
患者指導に困ったら読む本
まず、医療者(わたしたち)が変わる動機づけ面接
藤澤 雄太(著)
一時期トレンド化した動機づけ面接。
私はまだしっかりと内在化するに
至っていない感じがしているのですが、
主訴をつかみ、治療への動機づけを
高めるためには、必要な技術
のように思います。
動機づけ面接自体のガイド本も
よさそうではありますが、
まずはこの本から体感的に
理解を深めてみるのも良いのでは
と思い、気になっている一冊です。
遠見書房
臨床現場での実践に活かせる本が
取り揃えられている出版社です。
取説系が好きな方
現場で活かせる対人支援のトリセツ
ホロニカル・アプローチで紐解く50のポイント
福島 裕人(著)
専門書を読んで、なんとなくの臨床観は
わかるようなわからないような…という方、
要点をポイントに絞って紹介してくれている本
が大好き!という方は、この本のように
「50のポイント」等でまとめてくれている本
からまずは手に取ってみると良い
のではないでしょうか。
木立の文庫
心理臨床家がエッセイ的に書かれたような本
が多数取り揃えられています。
心理臨床の感性を育てる種まき
に向いている良書が見つかると思います。
心理臨床の感性を育む
精神療法でわたしは変わった 2
「よい子」の危うさ
増井 武士
精神療法でわたしは変わった
苦しみを話さずに心が軽くなった
増井 武士
私は
『精神療法でわたしは変わった 苦しみを話さずに心が軽くなった』
は読んでいたのですが、
続編が出ていることを知りませんでした。
試し読みをしてみたところ、
続きが気になりすぎて…
さっそくポチりました。
増井先生の文章は
例え話がとても分かりやすくて
グサーッと刺さる文章が満載なので、
個人的に好きなのです。
心理士が出版社HPを巡回するメリット
新刊情報が早く手に入る
発売前情報や試し読みが公開されることもあり、学会より先に情報を得られることがあります。
臨床トレンドが見える
「最近どんなテーマの本が増えているか」を見ることで、業界全体の流れを感じられます。
自分の関心分野がわかる
ついクリックしてしまうテーマを眺めていると、「今の自分が何に惹かれているか」が見えてきます。
書評サイトより一次情報が早い
著者情報・目次・試し読みなど、最も早く正確な情報に触れられます。
出版社HP巡回時のポイント
- まずはタイトルをチェック
「今の自分が気になるテーマ」を把握する入口になります。 - タイトルで気になるものがあれば目次をチェック
自分の今知りたい情報に触れられているかがわかります。 - 著者情報をチェック
資格・所属・臨床領域を見ると、その本がどんな立場から書かれているかが見えてきます。 - 試し読みがあれば必ず試し読みをする
文章のテンポや相性は、実際に読んでみないとわからないことも多いです。
まとめ
今回は心理系の書籍が多く展開されている
出版社7つをご紹介しました。
心理系の本は、
ただ知識を得るだけでなく、
「どんな臨床観に触れるか」
にも繋がっているように感じます。
出版社ごとにカラーが異なるので、
眺めているだけでも意外と面白いです。
「この著者の臨床観が好き・表現の仕方が好き」
というのからその著者の本を探すときや、
「新刊情報をゆるく追いたい」という方
まずは気になった出版社をひとつ開いて、
「今の自分が惹かれるテーマ」
を探してみてください。
思いがけず、“今の自分に必要な本”と出会えるかもしれません。
そして、巡回することで、
「最近の私はこういうことに関心があるんだな」
とセルフモニタリングの一助にもなります。
今回ご紹介したHPが
皆さんの自己研鑽の参考になりますように。
以下、今回ご紹介した本のまとめです。
▼心理士のキャリアの解像度をあげるなら
▼視覚優位の方の試験対策に最適
▼臨床のトレンドを知りたい時
▼教育臨床の解像度をあげるなら
▼臨床心理士の過去問をゲットしたいなら
▼子どもの臨床の辞書的存在はこちら
▼動機づけ面接の活用をしたいとき
▼取説系が好きな方
▼心理臨床の感性を育みたいとき



