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4月から心理臨床の現場で働く皆さんへ

進学や就職、異動など、環境が変わる春。
期待と同時に、少し緊張もある時期ですね。

期待に胸を膨らませている一方で、
「何を持って行けばいいの?」
「現場の心理士はどんなカバンで動いているの?」
と準備に迷っている方も多いのではないでしょうか。

心理職の職場は、病院、学校、福祉施設、企業など多岐にわたります。
雇用形態も常勤から非常勤の掛け持ちまで様々です。
それぞれで、必要な持ち物は変わってくるでしょう。

それでも、「どんな職場でもこれは持っていく」と決めている道具があります。
いわば、長年の臨床を支えてくれている相棒のような存在です。

今回は、私が長年の臨床経験の中で長らく愛用している、「心理士の七つ道具」をご紹介します。
心理士の持ち物に正解はありません。
派手なものはありませんが、日々の臨床を静かに支えてくれている道具たちです。

1.バインダー(A4サイズ・カバー&ポケット付き)

最初の相棒は、A4サイズのカバー付きバインダーです。
心理士にとって、バインダーは単なる筆記台ではありません。
「情報を守る盾」にもなります。

  • なぜカバー付きなのか?
     現場では記録用紙や検査用紙、紙カルテのオーダー票など、手に持って移動する場面が少なくありません。廊下でクライエントさんや他職種とすれ違う際、個人情報が丸見えになるのは、クライエントさんの心情的にも絶対に避けたいからです。
    また、ポケット付きの場合、記録用紙は右、事前情報シートや紹介先リスト等の必要資料は左ポケットに、などの使い分けもできるので便利です。
  • 選び方のポイント
    落ち着いた色味の合皮や、質感が良いものを選ぶと良いでしょう。面接中にバインダーが視界に入っても、クライエントの集中を妨げない「静かなデザイン」がおすすめです。

私は学生時代から、以下のバインダーを愛用しています。
シンプルだけれど使いやすい。
それになんといってもコスパが良い。
その時々で色味を変え、3代目の現バインダーは黒を使っています。

2.多機能ペン(ジェットストリーム 4&1)

筆記具は、ほぼこれ一択です。
三菱鉛筆のジェットストリーム(3色ボールペン+シャープペン)
書くことが仕事の一部である心理士にとって、ペンは身体の一部です。

  • なぜジェットストリームなのか?
    心理検査の記録や陪席(ケースの見学)では、猛烈なスピードでメモを取る必要があります。速乾性と滑らかさに優れたジェットストリームは、まさに臨床の味方。
    これまで色々な種類を試してきましたが、やっぱり最後はこのジェットストリームに落ち着きました。
  • 4色+シャーペンの重要性
    • 黒: 公式記録、サイン用。
    • 赤・青・緑: 記録の強調や、検査時の修正、構造化のメモ用。
      後輩指導の時等にも色ペンは活用できます。
    • シャーペン: これが一体になってくれているのもありがたい。検査(WAISの記録など)や、まだ確定していない予定の書き込みに必須。

ジェットストリームも単色バージョンや二色バージョン等、様々なモデルがありますが、結果的に私はこの4色+シャーペンに落ち着きました。
替え芯で補充しながら長く使えるのも魅力で、私は同じモデルを何年も愛用しています。

替え芯は、黒の0.5㎜の5本入りを買って常備、赤は1本買いで常にストックしています。

0.38㎜や1㎜なども試してみたことがありますが、個人的には0.5㎜が一番手に馴染み書きやすい気がします。

3.コーナークリップ(本用クリップ)

これは意外と盲点かもしれませんが、一度使うと手放せません。
小さな道具ですが、“思考の途切れ”を防いでくれる優秀なアイテムです。

  • 活用シーン
    私たちは学会誌や専門書等を読む機会が多くあります。
    一気読みできれば良いですが、隙間時間で読むことが多いです。
    そのため、しおり変わりにこのクリップを使います。
    普通のしおりと違い、ページの角を押さえるため、
    ・文章を隠さない
    ・ページが開きやすい
    ・本が閉じにくい
    というメリットがあります。
    あと、なんとなくオシャレ感がでる(笑)
  • プロのひと工夫
    若手の頃は、心理検査のマニュアルや手引きを開いたまま固定するためにも使っていました。
    厚い資料でも、両手が自由になるので、PC入力や記録作成が楽になります。
    特に検査に不慣れな新人時代は、マニュアルとの格闘になるため、おすすめです。

私が愛用しているのはこちら。

 

調べてみると、キャラクターもの等いろいろあるようなので、自分のお気に入りの一品を見つけて、業務中の癒しにするのも良さそうですね。

4.事務所用スリッパ(ルームシューズ)

これは完全に私のこだわりです。
できるだけ、靴を履きたくない(笑)

あとは、職場にもよるかもしれません。
私がこれまで働いてきた職場は、シューズが支給される場合もあれば、出勤時の靴のまま働くこともあったり、自分で内履きを用意しなければならないこともあったり、様々でした。

いずれの場合も、記録作成や事務作業時には、事務室や心理室・リハ室での作業になります。
その場合、クライエント対応等をすることはないので、私はスリッパを常備していました。
いつも、事務作業の時にはスリッパに履き替えています。
1日ケースが詰まっている時でも、昼休憩の時にはそのスリッパに履き替えて、足を開放するようにしていました。

  • 選ぶ基準は3つ
    1. 静音性: 他の職員の気が散らないように、パタパタと音が鳴るものはNG。
    2. 疲れにくさ:適度なクッション性があるとラク。
    3. 清潔感:派手すぎず、整った印象を与えるもの。

 小さなことですが、長時間の仕事では、意外と快適さに影響します。
私は、体幹を鍛えられるものを履いてみたり、冬は暖か素材のものを履いてみたりしています。

 

 

5.PCが入るリュック

最近はタブレットやノートPCを持参して、現場を移動する心理士が増えています。
私もその一人です。
学会出張の時等、仕事のメールやこうした書き物をする場合にノートPCはあると便利です。

  • なぜリュックなのか?
    トートバック派の方も多いと思うのですが、PCも運ぶとなると、とにかく荷物が重くなりがちです。片方の肩にかけるトートバッグは、疲れるたびに持ち替えるのが億劫で、私はこの両手があくリュックに落ち着きました。
  • 機能性のポイント
    PCや書類、学会誌等を入れる場所とポーチや水筒等の私物を入れる場所が区切られているタイプがお勧めです。
    学会等で配られるレジュメと私物を入れるのが同じ場所だと、レジュメがぐちゃぐちゃになりがちだったり、リュックの中がごちゃごちゃになりがちです。
    それが気にならない方はどんなタイプのものでも良いと思いますが、私はこのセパレートタイプが気に入っています。

ここ数年はこのAfternoon Teaのリュックを愛用しています。背中部分にもポケットがついていて、交通系ICカードや財布、スマホ等を入れておけて、すぐに取り出せるのも便利です。サイドにはポケットもついているので、ペットボトル等も入れられます。

6.卓上カレンダー(3ヶ月分を一度に見られるタイプ)

スケジュールはデジタル管理の時代です。
私も私用のスケジュールはデジタルで管理していますが、面接時にはアナログを併用しています。

心理士のスケジュール管理は、単発ではありません。
「前回は2週間前でしたね」
「次回は2週間後、その次は1ヶ月後…」
と、過去を振り返り、未来を見通す視点が求められます。

  • 3ヶ月表示のメリット
    • 次回の予約だけでなく、前回からの経過の振り返り、中長期的な終結までの見通しや、検査報告書の期限を逆算しやすい。
    • クライエントと一緒にカレンダーを見ながら、連休や行事を考慮した動機づけ・構造化を行う際にも非常に役立ちます。

職場によっては、カレンダーが用意されている場合もあるでしょう。そうではなく、自前でカレンダーを用意する場合は、以下のような3か月カレンダーを活用することをお勧めします。

 

7.カフェオレ(スティックやマイボトル)

最後の一つは、物理的な道具というよりも、「心理士の心のケア(セルフケア)」のための道具・習慣です。

  • ホッと一息つく儀式
    デスクに向かってこうした書き物をする場合にしかり、面接と面接の間、あるいはヘビーなケースが終わった後にしかり、感情の切り替え(スイッチング)が必要な場合があります。
    そんな時、ホッと一息つくための温かい飲み物は常備しておけると、お守りになります。
  • なぜカフェオレか?
    朝一はブラックコーヒー、午後はカフェオレのように使いわけるのもありだと思います。
    カフェオレはブラックコーヒーよりも少しの甘みとミルクの優しさが、緊張した神経を緩めてくれる気がします。
    自分をおもてなしする一杯が、次のクライエントに向き合うためのエネルギーになります。
    最近では、はちみつ紅茶もお気に入りの一杯です。

気休めですが、カフェオレも甘さなしバージョンを買うようにしています(笑)

お気に入りのはちみつ紅茶はこちら。ちょっとお高めなので、ここぞというときのご褒美として飲むことが多いです。

まとめ:道具を整えることは、心を整えること

こうして並べてみると、今回紹介した七つ道具は、どれも特別なものではありません。

しかし、業務をより円滑に、クライエントさんの福祉に還元していくために、私にとっては必要なものたちばかりです。

心理士の仕事は、面接室の中だけで完結するものではありません。

記録・会議・連携・研修・学会・自己研鑽。
目に見えない“名もなき仕事”が積み重なっています。

だからこそ、自分を支える道具は、静かに、しかし確実に、仕事の質に影響します。

きっと、あなたにとっても必要な七つ道具があるはずです。
ぜひ、あなたにとっての「相棒」を見つけて、4月からの臨床生活を豊かにしていってくださいね。