私たちは心理臨床コミュニティTicekt.を運営する臨床心理士・公認心理師です。
みなさん、こんにちは。
臨床心理士の資格を取得された皆さん、お疲れ様でした。資格取得後、長いお付き合いとなるのが「ポイント」問題です。
臨床心理士の資格は、5年ごとの更新が義務付けられており、その際に5年間で15ポイントを取得する必要があります。研修会や学会でポイントを取得する方が多いですが、SV(スーパーヴィジョン)もポイントとして申請できることをご存じでしょうか?
私は、最初の資格更新時にSVを受けていたにもかかわらず、ポイント申請をしていませんでした。更新時の書類を確認して、初めてそのことに気づきました。その後の更新ではSVのポイントを活用し、無事に資格更新することができました。
今回は、SVのポイント取得の方法についてご紹介します。更新を控えている方やSVを受けているのに申請していない方の参考になれば幸いです。
資格更新制度について
資格更新の手続きは、有効期限が切れる数か月前に必要書類を提出する形で行われます。更新に必要な15ポイントは、以下のいずれかの研修・活動から取得することになります。
資格更新手続は、現在の資格有効期限が失効する数か月前に関係資料を送付し、教育・研修委員会規程別項第2条における(1)~(6)のうち、(1)【本協会が主催する研修会】、および(2)【日本臨床心理士会や各都道府県単位の臨床心理士会が主催する研修会】のいずれかを含む3群にわたって計15ポイント以上取得した事実を報告していただくことになっています。報告にあたっては、参加した事実を確認するための参加証明書、参加章、領収証などの提出が求められますので、大切に保管してください。
スーパーヴァイジー経験については、下記にあるスーパーヴァイジー機会申請書PDFデータをご利用のうえ、開始および終了時に本認定協会事務局に提出してください。
臨床心理士の手引き 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会http://fjcbcp.or.jp/tebiki/
この(1)~(6)の中で、SVは(5)【本協会が認めるスーパーヴァイジー経験】に該当し、手続きを行うことでポイントを取得できます。
(詳しい条件や内容は協会HPには記載がなかったので、こちらの記事ではHPに記載されている内容と私の経験を記載させていただきます。ご了承ください)
SVでポイントを取得する方法
SVをポイントとして申請するには、開始時と終了時の2回、協会に書類を提出する必要があります。

SV開始時に行うこと
①「スーパーヴァイジー機会申請書」を提出
(公財)日本臨床心理士資格認定協会 スーパーヴァイジー機会終了報告書
- 記入する内容
- スーパーヴァイジー(SVを受ける側)の氏名・登録番号
- スーパーヴァイザー(指導者)の氏名・登録番号・心理臨床歴
- SVの目的・内容(予定)→1回の時間やSVの内容、目的を記入しました。
- 開始日・終了日(予定)
- スーパーヴァイジーの署名・押印・住所
この書類はSVを受ける側(スーパーヴァイジー)が提出するものです。
②提出後に「スーパーヴァイジー機会申請受付票」を受け取る
- 受付票は資格更新時に必要となるため、記載されている受付番号を控え、コピーを取るなどして大切に保管してください。
SV終了時に行うこと

①「スーパーヴァイジー機会終了報告書」を提出
- 記入する内容
- スーパーヴァイジーの氏名・登録番号
- SVの実施期間・回数(領収書などで記録を確認)
- SVの具体的な内容(9行程度の記入欄あり/別紙添付可)
- スーパーヴァイザーの署名・押印・住所
こちらの書類はSVを行う側(スーパーヴァイザー)が提出するものです。
②提出後、申請が受理されると3ポイント取得可能
申請が受理されると「スーパーヴァイジー機会終了報告受付票」が届きます。
まとめ

学会や研修会で15ポイントを取得するのが難しい場合でも、SVを受けている方はポイントを取得が可能です。特に、子育て中の方や、コロナ禍で研修参加が難しかった方にとっては助けになる制度といえます。
私自身、定期的にSVを受けていたにも関わらずポイントになることを知らなかった経験がありましたが、以降はこの制度を活用し、無事に更新することができました。書類作成に協力してくださったスーパーヴァイザーの先生にも感謝しています。
SVを受けている方は、このポイント制度をぜひ活用してください。この記事が皆さんの資格更新の一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。